「シロアリ駆除必要ない家」って、家を建てたり買ったりする時、すごく気になるキーワードですよね。 私も、できるならシロアリ対策の費用は抑えたいし、メンテナンスフリーの家に憧れて色々検索しました。
新築だから大丈夫かな?とか、うちのマンションはコンクリートだから安心、鉄骨造やRC造ならシロアリは来ないんじゃないか、なんて期待も。北海道に住んでいればシロアリ被害なんて関係ない、っていう話も聞いたことがあります。
でも、私が自分なりに調べてみたところ、どうやら「絶対にシロアリ駆除が必要ない家」というのは、現代の日本においては幻想に近いかもしれない…という現実に突き当たりました。
特に、最近の省Eネ住宅で増えている基礎断熱の工法が、かえってシロアリのリスクを招くケースがあるとか、半永久的といわれるホウ酸処理にも弱点があるとか、気になる情報がたくさん出てきたんです。 ベイト工法と従来の薬剤散布(バリア工法)の費用の違いや、羽アリを見つけた時のヤバさなんかも…。
この記事では、DIYや住宅に興味がある私が、専門家ではない一般人の目線で「シロアリ駆除必要ない家」について調べた情報と、じゃあどうするのが一番現実的で賢い選択なのか、という点を分かりやすくまとめてみようと思います。
- 「シロアリ駆除必要ない家」の真実
- 構造別(マンション・鉄骨造)のシロアリリスク
- 北海道や基礎断熱の家で起きていること
- 費用対効果で考える賢いシロアリ対策
シロアリ駆除必要ない家の神話と構造別リスク

「シロアリ駆除必要ない家」って言葉、すごく魅力的ですよね。 新築の時になるべくお金をかけたくないし、その後のメンテナンス費用も心配…。 だから「うちは鉄骨造だから」「マンションだから」って、安心材料を探したくなる気持ち、すごく分かります。 でも、私が調べた限り、その「神話」にはいくつか落とし穴があるみたいなんです。 まずはその現実のリスクについて見ていきたいなと思います。
マンションは安全?コンクリートの盲点
マンションに住んでいると「うちはコンクリート(RC造)だから、シロアリなんて関係ない」って思いがちですよね。 私もそう信じてました。 だって、木造じゃないですもんね。
確かにシロアリは、あの硬いコンクリート自体を食べることはできません。 でも、問題はそこじゃないみたいなんです。
シロアリって、わずか0.6mmほどの隙間があれば侵入できるらしいんです。 0.6mmって、シャープペンシルの芯よりちょっと太いかな、くらい。 そんなわずかな隙間、家ならどこにでもありそうですよね。
家って、新築の時は完璧に見えても、築年数が経つと、地震の微細な揺れや、コンクリート自体の乾燥収縮(乾くときに縮む)で、必ず目に見えないようなひび割れ(クラック)が入ってくるもの。 それがシロアリにとっての「高速道路」になっちゃうかも。
他にも、こんなところが侵入経路になりやすいみたいです。
- 給排水管やガス管の「貫通部」 : 基礎コンクリートを管が通っている部分。 建物と管は違う素材なので、どうしても隙間ができやすいんです。 シーリング材で埋めてあっても、それが経年劣化で切れたらアウト、かも。
- 基礎の「打ち継ぎ部」 : 基礎工事って、一回で全部コンクリートを流し込むんじゃなくて、「底盤(床面)」と「立ち上がり(壁面)」を別々に作ることがあります。 そのつなぎ目(コールドジョイント)も、隙間ができやすい弱点の一つだとか。
1階の専用庭は特に注意!
特に注意が必要なのが、1階の専用庭があるお部屋。 お庭の土は、まさにシロアリの生息エリアそのもの。 そこから基礎のひび割れを伝って、床下の断熱材や木材(フローリングの下地など)に侵入するケースが実際に報告されているそうです。
あと、施工時にコンクリートの型枠に使った木材や杭が、撤去されずに地中に残っちゃうこと(埋設残存木材)もあって、それが地中のシロアリを呼び寄せる「餌場」になり、そこで繁殖したシロアリが、満を持して建物内に侵入…なんてこともあるとか。
「マンションだから絶対安全」とは、残念ながら言い切れないのが現実みたいですね。 特に1階にお住まいの方は、一戸建てと同じくらいの意識を持っていた方がいいかもしれません。
鉄骨造やRC造でも被害は発生

「じゃあ、一戸建てでも鉄骨造(S造)なら大丈夫でしょ?」と思いますよね。 骨組みが鉄なんだから、食べるものがないじゃないか、と。
これも基本的な考え方はマンション(RC造)と同じです。シロアリは鉄骨を食べません。 でも、鉄骨を「道」として利用することはあるんです。
シロアリの目的は、あくまでその先にある「ご飯(木材やセルロース系の素材)」です。
家の内部、例えば床組や壁の下地、内装材、畳、断熱材(!)などには、大量の木材やセルロース系の素材が使われています。 最近の住宅だと、壁の下地に使われる石膏ボードの「紙」や、壁紙を貼るための「糊(のり)」まで、シロアリは栄養源にしてしまうそうです。
シロアリにとっては、骨組みが鉄かどうかは関係なくて、「その先にご飯(木材)があるか」が重要なんです。
「熱橋(ねっきょう)」が結露を招く
それに、鉄骨って木材と違って熱をすごく伝えやすい(=熱橋、ヒートブリッジ)という性質があります。 外の寒さや暑さが、鉄骨を伝ってそのまま室内に影響しやすいんです。
断熱施工が不十分な場所だと、この鉄骨の周りで「結露」が発生しやすくなります。 壁の中で結露が発生して、隣接する木材や断熱材が湿気て腐ってくると…もう、シロアリにとっては最高のレストラン開店、みたいな状態になっちゃうかも。
結局のところ、「シロアリが食べる木材(セルロース)」が家の中に使われている限り、RC造だろうと鉄骨造だろうと、被害に遭う可能性はゼロじゃないってことかなと思います。 「木造じゃないから大丈夫」という油断が、一番のリスクかもしれませんね。
北海道で急増するシロアリ被害の事実

「北海道にはシロアリはいない」…これは、少し前までの常識だったみたいですね。 私もそう聞いていました。 あの寒さが厳しい気候じゃ、シロアリは生息できないだろうと。
でも、残念ながらこの「北海道安全神話」は、ここ十数年で崩れつつあるようです。
その原因は、大きく分けて2つあるみたいです。
- 地球温暖化の影響
- 住宅の「高断熱・高気密化」
第一に、やっぱり温暖化の影響は無視できないようです。 日本に広く生息するヤマトシロアリの生息北限が年々北上していて、現在では道北の名寄市あたりでも生息が確認されているそうです。 もはや「北海道だからいない」とは言えなくなってきています。
第二に、これが皮肉な話なんですが、住宅の性能が上がりすぎたこと。 今の北海道の家って、高断熱・高気密化が進んで、すごく性能が良くて家中どこでも暖かいじゃないですか。 床下暖房なんかも普及してますよね。
それが、かえってシロアリにとって快適な環境を提供してしまっている、という側面があるみたいで。
特に「基礎断熱」を採用した住宅では、床下空間も室内と同じように暖かく保たれます。 そのため、冬でも活動を停止せず、一年中家を加害し続けるケースも見られるとか。
外は氷点下でも、家の床下だけはシロアリにとって「常春の楽園」になってしまう…そんな事態が起きているようです。 北海道だからといって、シロアリ対策と無縁ではいられなくなってきているのが実情のようです。
基礎断熱が招くシロアリリスクとは

今の北海道の話とも深く繋がりますが、本州でも省エネ住宅の標準仕様として増えている「基礎断熱工法」。
従来の「床断熱」(床下は外と同じ。 換気口から風がスースー入るイメージ)と違って、基礎(立ち上がり部分)で断熱して、床下も室内空間の一部として扱う技術ですね。冬でも床が冷たくなくて快適だし、省エネ性能も高いのが大きなメリットです。
ただ、シロアリ対策の観点から見ると、この基礎断熱、特に「基礎外断熱」(基礎コンクリートの外側に板状の断熱材を貼る工法)は、かなり注意が必要みたいです。
シロアリは断熱材(発泡ポリスチレンなど)自体は栄養にしませんが、柔らかくて齧りやすいので、断熱材の中にトンネル(蟻道)を作って、難なく土台まで到達してしまうんですって。シロアリにとっては、硬いコンクリートを迂回できる「秘密のトンネル」みたいなものですね。
「見えない侵入」が一番怖い
この工法の最大の問題は、断熱材の内部や、断熱材とコンクリート基礎の「間」を通って侵入されると、外からも床下からも蟻道が一切見えないこと。
従来の「床断熱」工法なら、基礎のコンクリート表面に「土でできたトンネル(蟻道)」が作られるので、「あ、シロアリが登ってる!」って目視で点検できたんです。それが基礎断熱、特に外断熱だと全くできません。
発見が大幅に遅れて、床下点検口を開けてみたら、見えないところで土台や柱が内部からスカスカに食い荒らされていた…なんていう、本当に悲劇的な事例が多発しているそうです。
もちろん、建築業界もこの問題を放置しているわけではなく、今は「スタイロフォームAT」のような防蟻剤を混入させた断熱材も開発されています。
ただ、こうした対策品を使っていたとしても、断熱材同士の「継ぎ目」や、基礎コンクリートとの「わずかな隙間」からの侵入を100%防ぎきるのが難しい、というのが実情のようです。 また、防蟻剤とはいえ薬剤ですから、その効果が10年後、20年後も本当に持続するのか、という長期的な視点での検証はまだこれから、という部分もあるかなと思います。
基礎断熱を採用する場合は、こうしたリスクを工務店さんとしっかり共有して、「防蟻断熱材を使うからOK」ではなく、継ぎ目処理の徹底や、ステンレスメッシュを併用するなど、二重三重の対策を検討する必要がありそうですね。
空から侵入するアメリカカンザイシロアリ
これ、私が今回調べてみて一番ショックだった情報かもしれません。 本当に「こんなのアリか…」と思いました。
私たちが「シロアリ」と聞いてイメージするヤマトシロアリやイエシロアリは、基本的に湿った土の中に巣を作って、そこから床下へ侵入してきますよね。 だから対策も「地面から」が基本でした。
ところが、近年、都市部を中心に被害が広がっている外来種「アメリカカンザイシロアリ」は、まったく常識が通用しないんです。
その名の通り「乾材(カンザイ)」を好み、木材に含まれるごくわずかな水分だけで生きていけるので、土との接触を一切必要としません。
じゃあどこから来るのかというと、「空から」です。
羽アリとして飛来して、軒先や2階の窓枠の隙間、屋根裏の換気口、ベランダのウッドデッキなど、地面とは全く関係ない場所から直接建物に侵入します。 輸入家具やピアノ、梱包材なんかに潜んで持ち込まれるケースも多いとか。
発見のサインは「砂粒状の糞」
このシロアリは、土と無関係な場所(例えば2階の壁の中や屋根裏)に小さな巣を分散して作るので、従来の床下点検では絶対に見つかりません。 発見が極めて困難なんです。
唯一にして最大の発見の手がかりは「糞(ふん)」です。
彼らは、食べた木材のカスを、乾いた砂粒のような糞として巣の外に排出する習性があります。 もし、窓枠の下や部屋の隅、畳の上などに、サラサラした砂のようなもの(よく見ると俵型で6本くらいの筋が入っている)が溜まっていたら、それはゴミや木くずではなく、アメリカカンザイシロアリの糞かもしれません。
見つけたら、掃除機で吸ったりせず、証拠として一部を保存し、直ちに専門家に調査を依頼した方がよさそうです。 (参考:公益社団法人日本しろあり対策協会)
従来の土壌処理(バリア工法)は全く効きませんし、駆除も非常に厄介で、被害が建物全体に及んでいる場合は、家全体をシートで覆ってガスで燻蒸する(ファミゲーション)という、大掛かりな処置が必要になることもあるそうです。 これは本当に怖いですね…。
シロアリ駆除必要ない家より賢い対策と費用

「じゃあ、いったいどうすればいいの?」って話ですよね。マンションも鉄骨も、基礎断熱も、果ては空からもリスクがあるなんて…。 私も調べていて、正直、ちょっと暗い気持ちになりました。
でも、落ち込んでいても大切な家は守れません。 「絶対に大丈夫な家」がないのなら、どうやってリスクや費用と現実的に向き合っていくか。 ここからは、私が調べた「賢い対策」や、シビアなお金の話をまとめてみたいと思います。
羽アリ発見は危険信号?セルフチェック
まず、現状の把握からですね。「うちは大丈夫」と思っているお家でも、サインが出ているかもしれません。
もし、家の内外で「羽アリ」を見かけたら、それはかなり危険なサインかもしれません。 特に、特定の時期に「大量発生」したら要注意です。
- ヤマトシロアリ: 4月~5月頃の、よく晴れた昼間(特に浴室や玄関、日当たりの良い窓際など)
- イエシロアリ: 6月~7月頃の、蒸し暑い日の夕方~夜(光に集まる習性アリ)
- アメリカカンザイシロアリ: 7月~10月頃の昼間(窓際など)
「ただの黒アリの羽アリでしょ」と見過ごしがちですが、見分け方があるみたいです。 ここでしっかりチェックしてみてください。
シロアリとアリの見分け方
一番分かりやすいのは「胴体のくびれ」と「羽」ですね。
| 特徴 | シロアリ(シロアリ目) | 普通のアリ(ハチ目) |
|---|---|---|
| 胴体 | 寸胴(くびれがない) | ハッキリとした「くびれ」がある |
| 羽 | 4枚ともほぼ同じ大きさ・形 | 前の羽が後ろの羽より大きい |
| 触角 | 数珠状でまっすぐ | 「く」の字に曲がっている |
| 行動 | 着地するとすぐに羽を落とす | 羽を落とさないことが多い |
もし浴室や玄関、窓際などで「シロアリかも?」という羽アリや、大量に落ちている羽を見つけたら、それは「すでに床下や壁内に成熟したコロニー(巣)が存在している」という証拠の可能性が極めて高いです。
他にも、こんなセルフチェック項目があります。
- 床がフワフワする:床板やその下の根太が食害されているかも。
- 柱や壁を叩くと空洞音:中がスカスカになっているかも。「ポコポコ」と軽い音がしたら要注意。
- 基礎に土のトンネル:家の外周や床下を覗いて、基礎コンクリートに「蟻道(ぎどう)」と呼ばれる土の道ができていないか。
- ドアや窓の建付けが悪い:柱や枠が歪んで、開閉しにくくなっていないか。
どれか一つでも当てはまったら、素人判断は禁物。 すぐにプロの無料診断などを受けてみるのが賢明かなと思います。
シロアリ駆除の費用と修繕費の比較

やっぱり一番気になるのは、お金の話かなと思います。対策するにもお金がかかりますからね。
一般的な30坪の木造住宅をモデルにすると、予防工事(5年ごとのバリア工法=薬剤散布)の費用相場は、だいたい1回あたり15万円~20万円くらいが目安のようです。 (※あくまで一般的な相場であり、使用する薬剤や施工方法、地域によって変動します)
「5年ごとに20万か…高いなぁ」って、正直思っちゃいますよね。 私もそうです。 何事もなければ、そのまま消えていくお金ですから。
でも、もしこの予防コストをケチって、「うちは大丈夫だろう」と何もしなかった結果、例えば築20年目にシロアリ被害が発覚したら…?
予防コスト vs 修繕コスト
被害が出た場合にかかる費用は、こんな感じです。
駆除工事費(約20~30万円) + 修繕リフォーム費(数十万~数百万円)
そう、「駆除費」と「修繕費」は別物なんです。
シロアリを退治するだけでは家は直りません。 食い荒らされた木材は元に戻らないからです。
床下の木材交換程度ならまだしも、被害が柱や土台、浴室全体に及んでいたら、浴室を丸ごと解体してユニットバスに入れ替え、土台や柱も交換し、内装も復旧…となると、100万円、200万円、場合によっては300万円以上の修繕費がかかるケースもザラにあるとか…。 耐震性能にも関わってくるので、補強工事も必要になるかもしれません。
そう考えると、5年で15万円の予防費用って、「月々たった2,500円」で、万が一の数百万円のリスクを回避するための「掛け捨ての保険料」みたいなものかなと、私は思うようになりました。 このコスト感覚の転換が、すごく大事な気がします。
半永久効果?ホウ酸処理の弱点
「5年ごとの出費が嫌なら、最初から効果が続くやつにすればいいじゃない」ということで、最近、新築やリフォームの界隈で注目されているのが「ホウ酸処理」ですね。 私もすごく興味があります。
ホウ酸は無機物(鉱物)なので、農薬系の薬剤(有機化合物)と違って揮発したり分解したりしません。 だから、理論上は一度処理すれば効果が半永久的に持続する、というのが最大の魅力です。 シロアリだけでなく、キクイムシや木材を腐らせる菌にも効果があるとか。 人体への安全性も(食塩程度と)高いとされています。
「これぞ、シロアリ駆除必要ない家の救世主!」「もうこれで決まりじゃない?」って思いたくなるんですが、ひとつだけ致命的な弱点があるみたいで…。
それは、「水に溶けやすい(溶脱する)」ということ。
ホウ酸は水溶性なので、施工中(家を建てている時)に雨に降られて構造材がずぶ濡れになってしまったり、住み始めてから雨漏りや、配管からの水漏れが発生したりすると、せっかく木材に染み込ませたホウ酸成分が水と一緒に流れ出てしまい、防蟻効果を失ってしまう可能性があるそうです。
「壁の中だから濡れないよ」と思うかもですが、高断熱住宅で心配な「壁内結露」によって常に木材が高湿度状態にある場合も、効果が薄れる可能性が指摘されています。
ホウ酸処理を採用するなら、「絶対に家を濡らさない」という、施工時の厳重な雨養生(ブルーシートでしっかり覆うなど)と、住み始めてからの徹底した防水メンテナンス(雨漏りさせない)が生命線になるってことですね。
「ボロンdeガード」のような専門の工法では、この弱点を補うために溶脱防止剤を添加したり、施工品質を厳しく管理したりしているそうです。 採用するなら、そうした「工法」や「施工会社の信頼性」までセットで考える必要がありそうですね。
ベイト工法とバリア工法の違い

シロアリの防除・駆除の方法は、大きく分けて2種類あるみたいです。 従来の「バリア工法」と、比較的新しい「ベイト工法」。それぞれの特徴を、私なりにざっくりまとめてみました。
| 工法 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| バリア工法(薬剤散布) | 床下の土壌や木部に薬剤を散布し、シロアリが侵入できない「バリア」を張る。 | ・即効性が高い ・すでに発生している被害にも対応可 ・比較的、施工費用が安い傾向 |
・薬剤の効き目が約5年で切れる ・薬剤のニオイや安全性への懸念(最近の薬剤は安全性が高い) ・床下に入れない部分(基礎断熱など)は施工不可 |
| ベイト工法(毒餌) | 家の周囲に「ベイト剤」という毒餌を入れたステーション(容器)を埋設。シロアリに餌を持ち帰らせ、脱皮阻害剤などで巣ごと根絶させる。 | ・薬剤を撒かないので環境や人体に優しい ・巣ごと根絶が期待できる ・床下の状況に関わらず設置できる |
・効果が出るまで数ヶ月かかる(即効性なし) ・定期的なモニタリング(点検)が必須 ・年間管理費がかかる(ランニングコスト) |
どっちが良いかは、本当にケースバイケースみたいですね。
すでに羽アリが出ているような緊急性が高い場合は「バリア工法」で一気に叩くのが基本のようです。 新築時の予防や、薬剤に敏感なご家族がいる場合は、環境負荷の低い「ベイト工法」でじっくり管理する、という選択肢が有力かなと思います。
最近は、DIYで設置できる安価なベイト工法のキットも市販されていますが、専門家によると「あれはあまりオススメできない」とのこと…。
シロアリの生態や家の構造を理解せずに素人が設置しても、シロアリが餌を見つけてくれなかったり、かえって被害を広げる「呼び水」になったりするリスクもあるとか。 やはり、餅は餅屋。専門家の知見を借りるのが一番の近道かもしれませんね。
知っておきたい保証制度の活用法

これ、業者さんに頼む上で、すごく大事だなと思ったポイントです。 シロアリ対策って、「工事して終わり」じゃないんですよね。
プロの業者さんにシロアリの予防工事(バリア工法やベイト工法)を依頼すると、だいたい「施工後5年間保証」みたいなものが付帯してきます。
「ああ、保証ね」って軽く流しがちですが、この中身がすごく重要。
- 「再施工保証」だけなのか?(保証期間中にシロアリが再発したら、無料で再施工しますよ)
- 「修繕費補償」まで含まれているのか?(再発した結果、建物に損害が出たら、その修繕費用を累計〇〇〇万円まで補償しますよ)
この2つは、天と地ほどの差があります。 もちろん、後者の方が断然手厚いですが、その分、業者の技術力や使用する薬剤、施工管理に自信がないと付けられない保証でもあります。
DIYで対策した場合、この「保証」は当然ゼロですよね。万が一、再発したら、駆除費も修繕費も全額自己負担です。
新築の時も、ハウスメーカーや工務店が採用している工法(例えば、城東テクノさんの「基礎パッキン工法」とか)によっては、「しろあり保証1000」みたいに、竣工後10年間の長期保証が付いている場合があります。
こういうメーカーや第三者機関による保証は、万が一、施工した工務店が倒産してしまった後でも保証が継続される、という大きなメリットがある場合も。
万が一の事態が起こった時に、この「保証」があるかないかって、経済的にも精神的にも、安心感がまったく違ってくると思いませんか?
費用や工法だけに目を奪われず、「どんな内容の保証が、何年間付いてくるのか」も、業者さんや工法を選ぶ時の重要な判断基準にした方がよさそうですね。
シロアリ駆除必要ない家を探すより大切な事
ここまで、シロアリ駆除必要ない家に関する情報を、私なりに色々とまとめてみました。
調べてみて、私がたどり着いた結論は、
「シロアリ駆除が”絶対”必要ない家」を追い求めるのは、残念ながら幻想に近いのかもしれない、ということです。
どんなに強固なRC造でも経年劣化で隙間はできるし、ホウ酸も水漏れには勝てない。最新の工法にも一長一短がある。 そして、空からはアメリカカンザイシロアリが飛んでくるかもしれない…。 それが現代の日本における「家とシロアリ」の、偽らざる現実なのかな、と。
だから、「必要ない家」を神経質に探すよりも、「シロアリのリスクは常にあるものと理解して、賢く管理していく家」を目指す方が、ずっと現実的で、結果としてトータルのコストも抑えられるんじゃないかなと思います。
「シロアリ駆除必要ない家」というキーワードで検索している私たちが本当に求めているのは、「何もしなくていい家」ではなく、「余計な心配や出費をしたくない」という安心感だと思うんです。
その安心感を手に入れるためには、こんなアプローチかなと。
- (家を建てる時)「シロアリ対策?工務店にお任せで」と丸投げせず、自分たちでもリスク(基礎断熱の弱点など)を勉強し、基礎パッキン工法や防蟻断熱材、ホウ酸処理など、初期投資として長期的な防蟻対策をしっかり検討・選択する。
- (家を建てた後)5年ごとの予防処理(バリア工法)やベイト工法による年間管理を、「無駄な出費」ではなく、家の資産価値を守るための「必要経費(保険料)」として、きちんと家計の予算に組み込んでおく。
- (日頃から)羽アリの発生時期をカレンダーにメモしておいたり、家の基礎周りにシロアリを誘引するような廃材や木製のプランター、枕木などを直置きしないように整理整動する。
こういう地道な「管理(メンテナンス)」こそが、結果として「長く安心して住める家」に繋がっていくんですね。
シロアリ対策は、家を建てて終わり、じゃなくて、住み始めてからもずっと続く、家との大切なお付き合いの一つなんだなと、私は今回調べてみて改めて感じました。
※この記事で紹介した費用、保証内容、薬剤の効果などは、あくまで私が調べた時点での一般的な目安です。建物の構造や地域の状況、採用する工法によっても大きく異なります。
この記事は特定の工法や薬剤の効果を保証するものではありません。 正確な診断や、ご自宅に最適な対策方法については、必ず信頼できる複数の専門業者さんにご相談の上、最終的なご判断をされますよう、強くお願いいたします。