シロアリ駆除をしないとどうなるのか、疑問に思っている人は多いだろう。 シロアリは家の木材を食い荒らし、放置すると柱や床の劣化が進み、耐震性が低下する。最悪の場合、修復が困難になり、莫大な費用がかかることもある。 では、シロアリ駆除は本当に必要か?「今は被害が見当たらないから必要ないのでは?」と考えるかもしれないが、シロアリは目に見えない場所で静かに被害を広げていくため、早めの対策が重要だ。
また、自分で駆除することは可能なのか、それとも専門業者に依頼すべきなのかも気になるところだろう。 費用を抑えたいと考える人も多いが、不十分な処理では再発のリスクが高くなり、結果的に余計なコストがかかることもある。さらに、自治体によってはシロアリ駆除の補助金が利用できるケースもあるため、活用できる制度を確認することが大切だ。
シロアリ被害を手遅れになる前に防ぐためには、適切なタイミングでの駆除と予防策が欠かせない。 本記事では、シロアリ駆除をしないことで起こる具体的な被害や、駆除の必要性、費用相場、補助金の有無について詳しく解説する。 大切な住まいを守るために、シロアリ対策の重要性を理解しておこう。

記事のポイント
- シロアリ駆除をしないと家の耐震性が低下し、倒壊のリスクが高まること
- 被害が広がると修復費用が高額になり、最悪の場合はリフォームや建て替えが必要になること
- シロアリの糞や死骸が健康被害を引き起こす可能性があること
- 自治体によってはシロアリ駆除に補助金が適用されるケースがあること
シロアリ駆除しないとどうなる?放置すると起こる被害
家の柱や床が劣化し耐震性が低下する
シロアリの被害を放置すると、家の柱や床が少しずつ劣化し、最終的には耐震性の低下につながります。 シロアリは木材を主なエサとする害虫であり、家の構造材に入り込んで内部を食い荒らします。 特に、柱や床下の土台部分は被害を受けやすく、知らないうちに強度が著しく低下してしまうことがあります。
1. 木材内部を食害し、強度が低下する
シロアリは、木材の表面ではなく内部を食害する習性があります。 そのため、一見すると柱や床に異常がないように見えても、実際には内部がスカスカになり、十分な強度を保てなくなっている可能性があります。
特に以下のような状態は、木材の強度低下が進行しているサインです。
- 床が沈むような感覚がある(床材の内部が空洞化している可能性)
- 柱を軽く叩くと空洞音がする(内部が食害されている証拠)
- 壁や床に不自然なヒビが入る(建物の歪みが発生している可能性)
- 扉や窓が以前より開閉しづらくなる(家が傾き始めているサイン)
こうした状態を放置すると、地震が発生した際に耐震性が著しく低下し、家全体が倒壊するリスクが高まります。
2. 特に被害を受けやすい場所とは?
シロアリの被害は、家のどこにでも発生するわけではありません。 特に被害が多いのは、湿気がこもりやすい場所や木材と土が接している部分です。
✅ 被害を受けやすい箇所
- 床下の木材(大引き・根太・土台)
- 浴室やキッチン周辺(湿気が多いため)
- 玄関の土間部分(コンクリートとの隙間に侵入しやすい)
- ベランダの木製部分(雨水が染み込みやすい)
3. 耐震性が低下するとどうなる?
シロアリによる木材の劣化が進むと、家全体の耐久性が損なわれ、大きな地震が発生した際に深刻なダメージを受ける可能性が高まります。
- 木材がスカスカの状態では、柱が本来の役割を果たせない
- 耐震補強をしていても、土台が食害されていれば意味がない
- 家全体が歪み、地震の揺れによってさらにダメージが広がる
実際に、大きな地震の後には「シロアリ被害があった家の倒壊率が高かった」との報告もあります。 普段は目に見えない被害だからこそ、早めの点検と対策が重要です。
4. 耐震性を維持するためにできること
シロアリ被害による耐震性の低下を防ぐためには、定期的な点検と早めのシロアリ駆除が不可欠です。
✅ 自分でできるチェックポイント
- 床下に異変がないか確認する(沈みや軋みがないか)
- 柱を叩いて音をチェックする(空洞音がしないか)
- 羽アリの発生を見逃さない(春から夏に多く発生)
✅ 専門業者の点検を受ける
シロアリの被害は素人では見抜けないことが多いため、数年に一度は専門業者に床下点検を依頼するのがベストです。 特に築10年以上の家や、過去にシロアリ被害の経験がある家は、こまめな点検が必要です。
まとめ
シロアリによって柱や床が劣化すると、家の耐震性が大幅に低下し、大地震の際に倒壊するリスクが高まります。 普段は気づきにくい被害だからこそ、早めの点検と駆除が家を守る鍵となります。
シロアリ被害が広がり修復費用が高額になる
シロアリ被害は放置するとどんどん拡大し、修復費用が高額になってしまいます。 被害が小さいうちに対処すれば比較的安価に抑えられますが、広範囲に広がってしまうと、家全体のリフォームが必要になるケースもあります。
1. 被害が広がると修繕費用が急増する理由
シロアリによる被害は、時間とともに徐々に広がっていくのが特徴です。 例えば、最初は床下の一部だけだった被害が、数年放置することで柱や天井部分にまで達してしまうこともあります。
✅ 初期段階(1~2年)
- 被害範囲:床下の木材・柱の一部
- 修繕費用の目安:5万~20万円
- 対策:シロアリ駆除+部分的な補修で済む
✅ 中期段階(3~5年)
- 被害範囲:家の基礎部分、複数の柱
- 修繕費用の目安:30万~100万円
- 対策:駆除+広範囲の補修が必要
✅ 重度の被害(5年以上放置)
- 被害範囲:家全体の構造部分
- 修繕費用の目安:100万~500万円以上
- 対策:リフォームまたは建て替えが必要になることも
このように、シロアリ被害を放置すると、最終的には数百万円単位の修繕費がかかることもあるため、早めの対策が重要です。
2. 修復が難しくなるケースとは?
- 家の基礎部分まで食害されている場合:建物全体の強度に影響し、大規模な補修が必要になる
- 水回りの土台が腐食している場合:修復には床材や壁の張り替えが伴い、工事費用が増える
- シロアリの再発が繰り返されている場合:駆除と防蟻処理を繰り返し、コストがかさむ
3. 費用を抑えるためには?
- 定期点検を受けて早期発見する
- 駆除と防蟻処理をセットで行う
- 湿気対策を徹底し、再発を防ぐ
まとめ
シロアリ被害は放置すると被害範囲が広がり、修復費用が高額になります。 早期の駆除と適切なメンテナンスが、家と家計を守るための最善策です。
家の資産価値が大幅に下がる可能性がある
シロアリ被害を放置すると、家の資産価値が大幅に下がる可能性があります。 不動産の価値は、建物の状態や耐久性が大きく影響するため、シロアリによるダメージがあると売却価格にも響くのです。 特に、シロアリ被害が深刻な場合、リフォーム費用がかさむだけでなく、買い手がつかない可能性もあるため注意が必要です。
1. シロアリ被害が資産価値に影響を与える理由
不動産の査定時には、建物の状態が細かくチェックされます。 例えば、柱や床の強度、耐震性能、劣化具合などが評価基準となります。 シロアリによる食害が確認されると、「構造上の欠陥がある」と判断され、価値が下がる要因となるのです。
✅ シロアリ被害が不動産価値を下げる要因
- 耐震性能の低下:建物の基礎や柱が弱くなる
- リフォーム費用の増加:修繕が必要な場合、買い手にとってコストがかかる
- 買い手の敬遠:シロアリ被害歴があると、不安を感じる人が多い
また、不動産取引では、シロアリ被害の有無を告知する義務があります。 仮に被害を隠して売却した場合、後からトラブルになることもあるため、適切な対応が求められます。
2. 資産価値を守るためにできること
シロアリ被害を最小限に抑えることで、家の価値を維持しやすくなります。以下の対策を講じることで、将来的な売却時に有利に働く可能性があるため、早めの対応が重要です。
✅ 資産価値を維持するための対策
- 定期的な点検と予防処理を行う
- 被害を発見したらすぐに駆除し、修繕を施す
- シロアリ被害の有無を記録し、適切な管理を証明できるようにする
3. まとめ
シロアリ被害が進行すると、不動産の資産価値が大幅に下がる可能性があります。 売却を検討している場合は、事前にシロアリ駆除や修繕を行い、建物の状態を整えておくことが重要です。
シロアリの糞や死骸が健康被害を引き起こす
シロアリの被害は建物の劣化だけでなく、住んでいる人の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。 シロアリの糞や死骸は、アレルギーや呼吸器系の疾患を引き起こす原因となるため、長期間放置するのは危険です。
1. シロアリの糞や死骸がもたらす健康リスク
シロアリが家の木材を食害すると、その糞が床下や壁の内部に蓄積していきます。 また、駆除をしない限り、シロアリの死骸も増えていき、それらが空気中に飛散することで健康被害を引き起こす可能性があります。
✅ 考えられる健康リスク
- アレルギー症状の悪化:シロアリの糞や死骸がホコリと混ざり、吸い込むことでアレルギー反応を引き起こす
- 呼吸器系のトラブル:ダニやカビが繁殖しやすくなり、喘息や気管支炎のリスクが高まる
- 皮膚炎の発症:シロアリの分泌物に触れることで、かゆみや湿疹を引き起こす
特に、小さな子どもや高齢者、アレルギー体質の人は影響を受けやすいため、早めの対策が必要です。
2. 健康被害を防ぐための対策
シロアリの糞や死骸による健康被害を防ぐためには、シロアリが繁殖しない環境を作ることが重要です。
✅ 具体的な対策
- 定期的に床下や壁の中を点検し、シロアリの巣を発見したら早急に駆除する
- 室内の湿度を適切に保ち、シロアリが好む環境を作らない
- シロアリ被害があった場所は徹底的に清掃し、糞や死骸を除去する
3. まとめ
シロアリの糞や死骸は、アレルギーや呼吸器系のトラブルを引き起こす可能性があります。 健康被害を防ぐためにも、シロアリの発生を防ぎ、被害が発覚した際には早急に駆除することが大切です。
シロアリ駆除に補助金は適用されるのか?
シロアリ駆除には一定の費用がかかるため、補助金が適用されるのか気になる方も多いでしょう。 自治体によっては、シロアリ対策に関する補助制度が用意されている場合がありますが、全国的に見ても補助金を受けられるケースは限られています。
1. 補助金が適用されるケース
シロアリ駆除そのものに対する補助金制度は多くありませんが、以下のような条件に当てはまる場合、補助が受けられる可能性があります。
✅ 補助金が適用される例
- 耐震改修の一環として行うシロアリ駆除
- 空き家対策の一環として実施する駆除・リフォーム
- 住宅リフォーム補助金の対象に含まれる場合
例えば、耐震補強工事を行う際にシロアリ駆除を実施する場合、一部の自治体では補助金を利用できることがあります。 また、空き家再生プロジェクトの一環としてシロアリ駆除を実施する場合も、補助の対象となることがあります。
2. 補助金の申請方法
補助金の対象となるかどうかは、お住まいの自治体の公式サイトや窓口で確認するのが確実です。申請には、工事前後の写真や見積書、工事完了証明書などが必要となる場合があるため、事前にしっかりと準備しておくことが重要です。
3. まとめ
シロアリ駆除に対する補助金は限られていますが、耐震補強やリフォームとセットで申請できる可能性があります。 お住まいの自治体の制度をチェックし、活用できる補助がないか確認してみましょう。
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シロアリ駆除しないとどうなる?家の柱や床の劣化を防ぐための対策
シロアリ駆除しないとどうなる?駆除の必要性と方法
シロアリ駆除は本当に必要か?判断基準とは
シロアリ駆除が本当に必要かどうかは、被害の有無や建物の状態によって異なります。 駆除を行うべきかを判断するためには、いくつかの基準を押さえておくことが重要です。
1. シロアリの被害が確認できるか
シロアリが発生している場合、駆除は必要不可欠です。以下のような症状が見られたら、早急に専門業者へ相談しましょう。
- 床や柱を叩くと空洞音がする
- 木材がもろくなり、指で押すと崩れる
- 家の中で羽アリを見かける(特に春から初夏)
- 家の周囲や床下に土のトンネル(蟻道)がある
これらの兆候がある場合、すでにシロアリが建物内に侵入し、食害を進めている可能性があります。 放置すると、被害が広がり修復費用が高額になるため、早めの対策が必要です。
2. 予防としての駆除は必要か
シロアリ被害が見当たらなくても、築年数が経過している家や湿気の多い地域では、予防としての駆除や防蟻処理が推奨されます。 特に、築10年以上の木造住宅では、定期的な点検と薬剤処理を行うことでシロアリの侵入を防ぐことができます。
また、過去にシロアリ被害があった家は、再発の可能性が高いため、定期的なチェックと対策を怠らないことが重要です。
3. シロアリ駆除の必要性を判断する方法
シロアリの被害が疑われる場合、自分で判断するのは難しいため、専門業者による無料点検を活用するのも一つの方法です。 専門家に見てもらうことで、被害の有無や駆除の必要性を正確に判断できます。
また、駆除が不要と判断された場合でも、防蟻処理を行うことで将来的な被害を予防できるため、業者の意見を参考にしながら適切な対策を検討すると良いでしょう。
シロアリ被害は、見た目では分かりにくく、発見が遅れると深刻なダメージにつながります。 疑わしい兆候がある場合や、築年数が経過している場合は、早めに専門業者の点検を受け、必要に応じて駆除を行うことが大切です。
手遅れになる前に早めの駆除が重要な理由
シロアリ駆除は、手遅れになる前に対処することが何よりも重要です。 シロアリ被害は目に見えにくく、気づいた時にはすでに深刻な状況になっているケースが多いため、早めの対応が家を守る鍵となります。
1. シロアリ被害は進行が速く、広がりやすい
シロアリは24時間休むことなく木材を食べ続けるため、被害の進行が早いという特徴があります。 特に温暖な地域では活動が活発で、数カ月のうちに柱や床がボロボロになることもあります。
また、一度シロアリが発生すると、周囲の木材や隣接する建物にも被害が広がる可能性が高いため、発見した時点で即座に対策を取ることが重要です。
2. 放置すると修復費用が大幅に増える
シロアリ被害が軽微なうちに駆除を行えば、比較的安価な費用で被害を食い止めることが可能です。しかし、長期間放置すると、被害が建物全体に及び、修復が必要な箇所が増えてしまいます。
特に、基礎部分や柱などの重要な構造部分がダメージを受けた場合、大規模なリフォームが必要になり、数百万円以上の費用がかかることもあるため、早めの駆除が結果的にコストを抑えることにつながります。
3. 耐震性の低下による安全リスク
シロアリに食害された木材は、強度が大幅に低下します。 これは、地震時の倒壊リスクを高める大きな要因となります。 日本は地震が多い国であるため、家の耐震性を保つことはとても重要です。
また、目に見えない部分で被害が進行していると、家全体の構造強度が低下し、突然の破損や傾きの原因にもなります。 家の安全を守るためにも、早めの点検と駆除を行うことが必要です。
4. 早期対応なら費用も手間も抑えられる
シロアリ対策は、被害が深刻化する前に行うことで、駆除費用や工事期間を最小限に抑えることができます。 軽度な被害であれば、数万円程度の薬剤処理で済む場合もあり、大掛かりな工事を回避できる可能性が高くなります。
また、定期的な点検を行い、予防策を講じることで、そもそもシロアリの被害を受けないようにすることも可能です。 未然に対策を取ることで、安心して暮らせる住環境を維持できます。
まとめ:早めの駆除が長期的なコスト削減につながる
シロアリは放置すればするほど被害が拡大し、最終的には家の資産価値や耐震性にも影響を及ぼします。 修復費用の高騰や安全リスクを避けるためにも、手遅れになる前に早めの点検・駆除を行うことが賢明な選択です。
シロアリの兆候が見られた場合や、築年数が経過した家に住んでいる場合は、専門業者による点検を受け、必要に応じて速やかに駆除を行いましょう。
自分でシロアリ駆除は可能?業者との違いを比較
シロアリ駆除を考えたときに、「自分で対応できるのか、それとも業者に依頼するべきか」と迷う人も多いでしょう。 結論として、自分で駆除することは可能ですが、状況によっては業者に依頼した方が確実で安全です。 ここでは、それぞれの方法の違いやメリット・デメリットを比較します。
1. 自分でシロアリ駆除する方法とその限界
自分でシロアリを駆除する場合、一般的には市販の駆除剤や燻煙剤を使用します。 ホームセンターや通販で購入できるため、費用を抑えながら手軽に試せるというメリットがあります。
ただし、これらの方法には限界があります。
- 薬剤の効果範囲が限られる:市販の駆除剤は表面的な駆除が主で、床下や壁の内部に潜んでいるシロアリには届きにくい。
- 発生原因を特定しにくい:シロアリは目に見える部分だけでなく、見えない場所でも広がっている可能性があるため、被害の全体像を把握するのが難しい。
- 再発リスクが高い:適切な予防処理をしないと、駆除後も再びシロアリが発生する可能性がある。
つまり、自分でできるのは「軽度なシロアリ被害の初期対応」や「一時的な予防策」であり、根本的な駆除や再発防止は難しいのが現実です。
2. 業者に依頼するメリットと費用相場
専門業者に依頼すると、徹底的な駆除と長期的な対策が可能です。 主なメリットとしては以下が挙げられます。
- 被害状況を正確に診断できる:専門家が調査を行い、シロアリの生息場所や被害の進行度を把握できる。
- 専用機器や薬剤で根本から駆除できる:業者はプロ仕様の薬剤や特殊な施工方法を用いるため、より効果的な駆除ができる。
- 再発防止策が施される:駆除後の予防処理や定期点検を実施する業者も多く、長期間シロアリ被害を防げる。
一方で、業者に依頼すると費用がかかるというデメリットがあります。
シロアリ駆除の費用相場は、
- 軽度の被害(部分駆除):5万円~10万円程度
- 広範囲の駆除(家全体の処理):15万円~30万円程度
- 予防施工(新築や駆除後のメンテナンス):10万円前後
被害が進行している場合、修復工事も必要になり、さらに高額になることもあります。 そのため、シロアリ被害を放置せず、早めに業者に相談することが重要です。
3. 自分でできることと業者に依頼すべきケース
シロアリ対策には、「自分でできること」と「業者に任せるべきこと」を適切に見極めることが大切です。
✅ 自分でできること
- 市販の駆除剤を使った簡易的な対策
- 床下の湿気対策(換気や除湿剤の設置)
- シロアリを寄せつけない環境づくり(木材の適切な管理、防腐処理など)
❌ 業者に依頼すべきケース
- すでに家の木材に被害が出ている場合(床や柱が弱くなっている)
- シロアリの生息範囲が広がっている場合(自分で対処できる範囲を超えている)
- 再発を防ぎたい場合(プロによる予防処理が必要)
まとめ:軽度なら自分で対策、被害が進行しているなら業者へ
シロアリ駆除は、自分で対応できる部分もありますが、本格的な駆除や再発防止は業者の力を借りるのが確実です。 費用はかかるものの、長期的に考えれば業者に依頼する方がコストを抑えられる可能性もあります。
シロアリの被害を確認したら、まずは無料点検を受けるなどして、状況を把握することが大切です。
シロアリ駆除の費用相場とコストを抑える方法
シロアリ駆除にかかる費用は、被害の規模や施工方法によって大きく変わります。 特に被害が進行している場合は修繕費もかかるため、早めの対策が費用を抑えるポイントとなります。 ここでは、シロアリ駆除の一般的な費用相場と、できるだけコストを抑える方法を紹介します。
1. シロアリ駆除の費用相場
シロアリ駆除の費用は、駆除する範囲や方法によって異なります。 以下が一般的な相場の目安です。
✅ 部分駆除(被害が小さい場合)
- 施工範囲:一部分の木材や床下のみ
- 費用:5万円~10万円
✅ 家全体の駆除(被害が広範囲の場合)
- 施工範囲:床下全体、屋根裏など
- 費用:15万円~30万円
✅ 予防施工(シロアリ発生前・駆除後の対策)
- 施工範囲:家全体の薬剤処理
- 費用:10万円~15万円
✅ 修繕工事が必要な場合
- 施工範囲:シロアリ被害で劣化した柱や床の補修
- 費用:30万円以上(状況により変動)
なお、これらはあくまで目安であり、建物の構造や業者ごとの料金体系によっても異なるため、事前に見積もりをとることが重要です。
2. シロアリ駆除の費用を抑える方法
シロアリ駆除のコストをできるだけ抑えるためには、事前の対策や業者選びがポイントとなります。 以下の方法を活用すると、無駄な出費を減らせる可能性があります。
✅ ① 無料点検を活用する
多くのシロアリ駆除業者では、無料点検を実施しています。 点検を受けることで、本当に駆除が必要かどうか判断できるため、無駄な工事を避けることができます。
✅ ② 相見積もりを取る
業者によって施工費用が異なるため、複数の業者から見積もりを取るのが賢い方法です。最低でも2~3社の見積もりを比較し、不必要な追加料金がないか確認しましょう。
✅ ③ 予防施工を早めに行う
シロアリが発生してからの駆除よりも、予防処理の方が費用を抑えやすいです。 発生後の駆除は工事が必要になることが多いため、定期的なメンテナンスを行うことで将来的な出費を減らせます。
✅ ④ 助成金や補助金を活用する
自治体によっては、シロアリ駆除の補助金を用意しているところもあります。 「住宅リフォーム助成制度」や「耐震改修補助金」などが該当する場合もあるため、事前に自治体のホームページや窓口で確認するとよいでしょう。
✅ ⑤ 信頼できる業者を選ぶ
安さだけで業者を選ぶと、適切な処理がされず、結局再発して余計に費用がかかることもあります。 口コミや実績を確認し、アフターサービスの充実した業者を選ぶことが、長期的に見てコスト削減につながります。
3. 駆除費用を安くするために注意すべきこと
シロアリ駆除の費用を抑えたいからといって、極端に安い業者に依頼するのは危険です。 特に以下の点には注意しましょう。
- 極端に安い見積もりの業者には注意(施工が不十分な可能性あり)
- 追加費用が発生しないか事前に確認(後から高額請求されるケースもある)
- 駆除後の保証があるかチェック(再発した場合の対応を事前に確認する)
まとめ:早めの対策が最もコストを抑えるポイント
シロアリ駆除の費用は、被害が進行するほど高額になる傾向があります。 したがって、早めの予防や無料点検の活用が、結果的にコスト削減につながります。
また、複数の業者から見積もりを取り、補助金制度を活用することで、適正な価格でシロアリ駆除を依頼できるでしょう。
駆除後も油断禁物!予防策とメンテナンスの重要性
シロアリ駆除をしたからといって、完全に安心するのは危険です。 駆除後の対策を怠ると、再びシロアリが発生し、新たな被害を引き起こす可能性があります。 そのため、予防策と定期的なメンテナンスが重要になります。
1. シロアリの再発を防ぐための予防策
シロアリの侵入を防ぐためには、住環境の管理や適切な対策が必要です。 特に以下のポイントを意識しましょう。
✅ ① 湿気対策を徹底する
シロアリは湿った木材を好むため、家の床下や基礎部分の湿気を抑えることが効果的です。 具体的な対策として、以下の方法があります。
- 床下換気扇の設置(通気性を良くし、湿気を逃がす)
- 除湿剤や調湿材の活用(床下の湿度を管理する)
- 雨漏りや水漏れの早期修理(放置すると湿気がこもる原因になる)
✅ ② 定期的なシロアリ予防処理を行う
シロアリ駆除後も、定期的に薬剤処理をすることで予防効果が長持ちします。
- 防蟻処理の効果は5年程度とされているため、定期的に再施工するのが理想的です。
- ホウ酸系の防蟻剤を使用することで、長期間効果を持続させることも可能です。
✅ ③ 木材の管理を適切に行う
シロアリは屋外の木材や薪置き場などから侵入するケースも多いため、木材の管理にも気を配る必要があります。
- 家の基礎周辺に木材を放置しない(シロアリの巣になる可能性がある)
- 庭木や枯れた木の根を放置しない(シロアリの発生源になることがある)
- 古い家具を屋外に放置しない(湿気を含んだ木材はシロアリの温床になりやすい)
2. 定期的なメンテナンスの重要性
シロアリは、目に見えない場所で静かに家を蝕んでいきます。 そのため、駆除後も定期的な点検やメンテナンスが不可欠です。
✅ ① プロの点検を受ける
シロアリ業者による無料点検を定期的に受けることで、再発リスクを早期に察知できます。
- 5年に1回の防蟻処理とセットで点検を実施するのが理想的
- 万が一の再発にも早急に対応できるため、大きな被害を防ぐことが可能
✅ ② 自分でも定期チェックを行う
プロの点検を受けるだけでなく、普段から家の状態をチェックすることも大切です。
- 床や柱を叩いたときに空洞音がするか確認(シロアリ被害のサイン)
- 羽アリが発生していないか観察(春や初夏に発生しやすい)
- シロアリの糞や木くずが落ちていないかチェック(木材の近くを注意して見る)
3. 予防対策を怠るとどうなる?
駆除後に何も対策をしないと、シロアリは再び家に侵入し、被害が広がるリスクがあります。 再発すると、再度の駆除費用がかかるだけでなく、家の構造がさらに弱くなる可能性もあります。
- 1回目の駆除で対応できた範囲が、次回はさらに広がることもある
- 放置すれば耐震性が低下し、家の資産価値も下がる
- 再発を繰り返すと修繕費用が膨らみ、最終的にリフォームが必要になるケースも
まとめ:シロアリ対策は「駆除後」こそ重要
シロアリは駆除したら終わりではなく、再発防止のための対策が不可欠です。 湿気管理や木材の取り扱いに注意し、定期的な点検と予防処理を続けることが、最も効果的なシロアリ対策となります。
駆除後も油断せず、しっかりとメンテナンスを行うことで、大切な家を守り続けましょう。
シロアリ駆除しないとどうなる?放置による深刻な被害とは
- 家の柱や床が劣化し、耐震性が低下する
- シロアリが木材を食害し、建物の強度が著しく低下する
- 床が沈む、柱が空洞化するなどの異常が発生する
- 玄関や浴室など湿気が多い場所が特に被害を受けやすい
- シロアリ被害が広がると修復費用が高額になる
- 被害が進行すると、部分補修では済まず大規模リフォームが必要になる
- 住宅の資産価値が大幅に下がる可能性がある
- 不動産売却時にシロアリ被害の告知義務が発生する
- シロアリの糞や死骸がアレルギーや呼吸器疾患の原因となる
- 床下や壁の中に糞が蓄積し、健康リスクを高める
- シロアリ駆除には補助金が適用されるケースがあるが、限定的である
- 耐震改修やリフォーム補助金の一環として受けられる場合がある
- 被害が軽微な場合でも、早めの駆除が最善策となる
- 自分で駆除するのは難しく、業者に依頼した方が確実である
- 駆除後も予防対策を怠ると再発し、さらなる被害につながる
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シロアリ駆除しないとどうなる?家の柱や床の劣化を防ぐための対策