シロアリ駆除の料金についてアサンテを調べていると、「高い」という声をよく耳にします。 日本を代表する大手企業であり、東証プライム上場企業としてJA(農協)とも提携している安心感はありますが、やはり気になるのはその価格設定です。 なぜ他社と比較してこれほど高額になるのか、その金額に見合う価値は本当にあるのでしょうか。
多くの人が「見えない床下にお金をかけること」に躊躇します。 しかし、シロアリ対策は家の寿命を左右する重要な投資でもあります。 「単なるブランド料なのか、それとも技術への対価なのか」。 この記事では、アサンテの料金構造を徹底的に分解し、あなたがその価格に納得して契約できるか、あるいは他社を選ぶべきかの判断材料を提供します。
- アサンテのシロアリ駆除料金の具体的な坪単価と計算方法
- 他社と比較して料金が高めに設定されている構造的な理由
- 安く契約するための割引プランや交渉のポイント
- アサンテを選ぶべき人と他社を検討すべき人の判断基準
シロアリ駆除の料金、アサンテが高い理由の内訳

アサンテのシロアリ駆除料金は、業界の中でも「高価格帯」に分類されます。 しかし、単に「高い」だけで片付けるのではなく、その内訳や背景にあるコスト構造を理解することが重要です。 ここでは、具体的な数字とともに、その理由を深掘りしていきます。
アサンテの料金、坪単価はいくら?
まず結論から言うと、アサンテの標準的な施工単価は1坪あたり約10,527円(税込)、1平米あたり約3,190円(税込)とされています。 これは業界の最安値水準である坪単価4,000円台?と比較すると、およそ2.5倍の価格差があります。
具体的な総額イメージを持つために、一般的な戸建て住宅の広さでシミュレーションしてみましょう。
| 坪数(平米数) | 費用の目安(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| 20坪(約66㎡) | 約 210,540円 | コンパクトな平屋など |
| 30坪(約100㎡) | 約 315,810円 | 標準的な2階建て住宅 |
| 40坪(約132㎡) | 約 421,080円 | 広めの住宅や二世帯住宅 |
上記の金額はあくまで「基本料金」の目安です。 ここからさらに、床下が「ベタ基礎(コンクリート)」か「布基礎(土)」かによって薬剤の使用量が変わったり、被害が進行していて木部の補強工事(ハツリ工事や穿孔注入)が必要な場合は、数万円単位で追加費用が発生することもあります。
ポイント アサンテの料金は「1階の床面積」で計算されます。 2階建てでも、施工エリアとなる1階部分の面積が基準となるため、家の延べ床面積だけで判断しないようにしましょう。
なぜアサンテの料金は高い設定なのか
では、なぜこれほど強気な価格設定なのでしょうか。 最大の理由は「完全自社施工」と「人材教育コスト」にあります。
格安業者の多くは、集客だけをネットで行い、実際の施工は登録している下請けの個人事業主や協力会社に委託する「マッチングモデル」を採用しています。 これにより固定費を極限まで下げていますが、施工品質やマナーは「来る人次第」というバラつきが生まれがちです。
一方、アサンテは原則として自社の正社員が施工を行います。 同社には「サンド塾」と呼ばれる専門の研修施設があり、技術スタッフはそこで徹底した実技研修を受けています。 私たちユーザーが支払う料金には、単なる薬剤代だけでなく、社会保険や福利厚生を含めた正社員の人件費、そして「誰が来ても均一な高品質を提供する」ための教育コストが含まれているのです。
バリア工法とベイト工法の料金差
シロアリ駆除には主に「バリア工法(薬剤散布)」と「ベイト工法(毒餌設置)」の2種類があり、アサンテではこの選択によっても料金が大きく変わります。
| 工法 | 特徴 | 料金傾向 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| バリア工法 | 床下に薬剤を液状散布する一般的な方法。即効性が高い。 | 標準的 (坪1万円?) | コストを抑えたい人 即効性を求める人 |
| ベイト工法 | 家の周囲に毒餌ステーションを埋設し、巣ごと根絶する。 | さらに高額 (+30?50%) | 薬剤散布を避けたい人 ペットや赤ちゃんがいる家庭 |
アサンテが採用している「セントリコン・システム」などのベイト工法は、定期的な管理が必要な「サブスクリプション型」に近い性質を持ちます。 年に数回スタッフが訪問してエサの状況をチェックする必要があるため、初期費用だけでなくランニングコスト(維持管理費)も発生します。
「薬剤を撒かないから安心」というメリットは大きいですが、トータルコストはバリア工法より確実に高くなる点を理解しておきましょう。
5年後の更新(再施工)料金
現在のシロアリ防除薬剤は、安全性への配慮から効果が約5年で切れるように設計されています。 そのため、5年ごとの再施工が推奨されます。
「また30万円もかかるのか」と思うかもしれませんが、アサンテの場合、既存顧客向けの「更新割引制度」が用意されていることが多いです。 2回目、3回目と継続して契約することで割引率が適用され、実質的な坪単価が8,000円台?9,000円台まで下がるケースもあります。
実際、築年数が経過するほどシロアリのリスクは高まります。 国土交通省の補助事業として行われた調査データを見ても、築25年以上の木造住宅では約5軒に1軒の割合でシロアリ被害が発生しているという現実があります(出典:日本長期住宅メンテナンス有限責任事業組合『シロアリ被害実態調査報告書』)。 このリスクを回避するための「家の保険」として考えれば、更新割引を使った継続契約は理にかなった選択肢と言えます。
追加料金?床下換気扇の費用
アサンテの見積もりでよく話題になるのが、シロアリ駆除とセットで提案される「床下換気扇」や「調湿材(調湿シート)」などのオプション商品です。 これらは床下の湿度を下げ、シロアリやカビが発生しにくい環境を作るために提案されます。
しかし、これらはあくまで「環境改善」のための設備であり、シロアリ駆除そのものに必須ではありません。 換気扇のセット価格は15万円?30万円以上になることもあり、駆除費用と合わせると総額が50万円、60万円と跳ね上がる原因になります。
注意点 営業担当者に「湿気が非常に多いですね、このままだと危険です」と言われても、その場で即決しないでください。 近年の住宅(ベタ基礎など)では、そもそも強制換気が不要なケースも多々あります。 本当に必要な設備なのか、建築士や他の業者など第三者の意見を聞いてから判断しても遅くはありません。
シロアリ駆除の料金、アサンテの信頼性と交渉術

価格が高いことは分かりましたが、それでも多くの人がアサンテを選ぶのには明確な理由があります。 ここからは、その信頼性の根拠となるJAとの関係や、少しでも安く依頼するための実践的な知識について解説します。
JA(農協)提携と料金の関係
アサンテの最大の特徴であり、他社との決定的な差別化要因となっているのが、長年にわたるJA(農業協同組合)との強固な提携関係です。 多くの地域で「JA指定業者」として活動しており、これが絶大なブランド力となっています。
JA経由でシロアリ駆除を依頼する場合、構造的にJAへの紹介手数料や事務手数料が発生するため、どうしても「市場最安値」にはなり得ません。 しかし、ユーザーにとっては「JAが認めた業者である」という安心感は何にも代えがたい価値です。万が一施工後にトラブルがあっても、JAの看板を背負っている以上、アサンテ側も誠心誠意対応せざるを得ないという「ガバナンス」が効いています。 高い料金の一部は、この安心担保料だと考えることもできます。
アサンテの評判と口コミまとめ
実際に利用したユーザーのネット上の評判を分析すると、明確な傾向が見えてきます。
- 技術面(現場スタッフ): 非常に高評価 「家に入る際に新品の靴下に履き替えてくれた」「養生が徹底していて埃ひとつ残さなかった」「床下の写真をモニターで見せて丁寧に説明してくれた」といった、マナーと技術に対する称賛が多く見られます。
- 営業面(担当者): 評価が分かれる 一方で、「無料点検のつもりだったのに契約を急かされた」「換気扇や補強金具をしつこく勧められた」といった、営業圧力に対する不満の声も散見されます。
上場企業として業績目標がある以上、ある程度の営業活動は避けられません。 私たちユーザー側としては、技術力は信頼しつつも、営業トークに対しては「必要なものは必要、不要なものは不要」と毅然と断る姿勢を持つことが、満足度の高い契約を結ぶコツです。
料金の値引きや割引プランはある?
アサンテの料金は定価一辺倒ではありません。 条件次第で利用できる割引プランやキャンペーンが存在します。
エコ割り安心プラン
「築年数15年以下」「過去にシロアリ被害がない」「床下がコンクリート(ユニットバス含む)」などの条件を満たす住宅向けに、大幅に安価な設定が提供されています。 これはリスクの低い優良物件を囲い込むための戦略的なプランです。
福利厚生や株主優待
勤務先の福利厚生サービス(「リロクラブ」や「ベネフィット・ステーション」など)にアサンテが含まれている場合、割引やギフトカードの特典が受けられることがあります。 また、アサンテの株主優待として、自社サービスの割引券(三菱UFJニコスギフトカード等)が配布されることもあるため、契約前に必ず確認しましょう。
料金比較と相見積もりのコツ
どんなに信頼できる業者でも、1社だけの見積もりで即決するのはリスクがあります。 アサンテの提示額が高いのか安いのか、あるいは妥当なのかを客観的に判断するためにも、必ず相見積もりを取りましょう。
比較対象の例
・価格重視なら : 「シロアリ110番」などのネット系集客サービス(坪単価が圧倒的に安い)
・ブランド重視なら : 「ダスキン」などの大手他社(サービス内容が近い)
・補償重視なら : 「サニックス」など(補償上限額などで競合する)
アサンテの営業担当者に「他社ではこの金額でした」「もう少し安くなりませんか?」と相談する際、具体的な他社の見積もり書があるのとないのとでは、説得力が段違いです。 特に決算月(3月や9月)などは、目標達成のために柔軟な対応を引き出せる可能性があります。
保証内容と料金のバランス
料金を見る際は、金額の多寡だけでなく「保証の中身」もセットで考える必要があります。 アサンテは通常5年間の保証が付きますが、ここで重要なのは「再発時の無料再施工」だけでなく「建物修復補償」が含まれているかという点です。
格安業者の場合、「再発したらもう一度薬を撒きます(再施工)」という保証だけのケースが多いですが、アサンテのような大手の場合、万が一シロアリ被害が発生して柱が損傷した際に、その「修復費用」まで補償してくれる制度が整っています。 (上限額あり)
また、5年という期間中に「その会社が倒産しないか」というリスクも無視できません。 東証プライム上場企業であるアサンテは、企業の存続性(ソルベンシー)において圧倒的な信頼感があります。 この「盤石な保証体制」に対する保険料として、料金の差額を許容できるかどうかがカギとなります。
シロアリ駆除の料金、アサンテを選ぶ基準
最後に、これまでの情報を踏まえて、アサンテが「最適解」となる人と、そうでない人の基準をまとめます。
アサンテを選ぶべき人
- 数万円の安さよりも、「絶対的な安心感」と「企業の信頼性」を最優先したい人
- JA(農協)とのつながりを重視し、地域で評判の良い業者に頼みたい人
- どこの誰か分からない下請け業者ではなく、教育された正社員に家に入ってほしい人
- シロアリだけでなく、湿気対策や耐震など、家のメンテナンスをトータルで相談したい人
逆に、「とにかく費用を抑えることが最優先」「5年間シロアリが出なければそれでいい」と割り切れるなら、ネット系の格安業者を検討するのも賢い経済行動です。
大切なのは、ご自身の家に対する価値観と、許容できるコストのバランスです。この記事で解説した「料金の内訳」と「見えない価値」を天秤にかけ、ぜひ納得のいく選択をしてください。 まずは無料点検を活用し、自宅の状況を正確に把握することから始めてみてはいかがでしょうか。